懐かしいは素晴らしい
2019年7月23日
こんにちは、カウンセラーの荻原です
先日知り合いから、京都の神社に行った際のお土産を頂きました
京都は大学の頃に過ごしていた事があり、急にその時の情景や懐かしい思い出に包まれて、目頭が熱くなりました
みなさんも、懐かしい風景を見たり、懐かしい音楽を聴いたりすると、ふわっとその時の情景が思い出され、ノスタルジックな感覚になる事があると思います
実はこれ、とても価値のあることなんです
まず『ノスタルジック』の意味ですが、辞書で引くと
〜遠い懐かしさを感じさせる、得がたいもの、失われたものなどに対して、心惹かれ、思いを馳せ、憧れや恋しさを抱くさまなどを意味する語〜
引用元:weblio辞書
とあります✨
社会心理学者のClay Routledge博士はノスタルジックな思い出を、人生の分岐点となるような出来事や、個人的に大きな意味を持つ出来事にフォーカスを当てたもので、かつ、身近な他者(友人や家族や恋人)が特に大きな役割を果たしている傾向があると分析しました
家族との旅行、大事な友人の結婚式、誕生日パーティー、などがそれにあたるでしょうか
ノスタルジックな思い出とは、とても幸せな思い出なんです✨
またいくつかの研究結果から、ノスタルジーは孤独や不安を和らげ、自己価値を高めてくれる大事なエビデンスの宝庫であるという事まで指摘されています
もちろん、そうした機会に入れ込みすぎて、あまり長い時間をかけるようになると問題です。
ネガティブな感情をずるずる引きずったり、できない自分を正当化する事にも繋がってしまうからです
問題は、どこに目を向けるかということです。
過去の良い経験を、色あせることなく自分の人生を豊かにしてくれるものと思える人は、ノスタルジーによって気分を高められます。
一方、過去と現在のギャップにばかり目のいく人は、この先何があっても昔ほど良くはならないという姿勢のせいで、過去の良い経験まで台無しにしてしまうのです。
このような事に陥らない為には、自分の過去と現在を比べるのではなく、『繋げる』事を意識するといいようです
立ち直れないような大失敗をした事を振り返るのではなく、今の自分があるのはそのおかげだと考えるのです
こうした過去の経験を、かつての世界にしがみつくためでなく、現在を満喫するために、あるいは現実に立ち向かうために利用するのです
夏になると、夏祭りや部活動、海や山登りなど、子供の頃にした経験に触れる機会が増えると思います
このタイミングでノスタルジーを味方につけて、過去に感謝しながら、今に立ち向かっていく大きなエネルギーに変えていきませんか?