とある無名兵士の詩
こんにちは、カウンセラーの鈴木です。
失敗や挫折、信頼していた人からの罵声や裏切り・・・
前に進んでいるとこういった向かい風に必ずと言っていいほどぶつかります。
向かい風は厳しく、気分が下がったり傷ついたりするので、できるだけぶつかりたくないと思うのが当然です。
最も安全なのは、何もせず同じ日々を繰り返すことです。
ですがそれだと失敗や傷つくことはありませんが、物事がうまくいったり前進することもありません。
また脳の健康的にも良くありません。
同じことの繰り返しだと脳の使わない神経細胞は死滅していくからです。
幸せのためには、少しでもいいからチャレンジし、前進することが大切です。
なので、冒頭に書いた向かい風に遭遇した時、どこに目を向けるかを変えるとよいでしょう。
失ったことではなく、得たことに目を向けてみると、失敗や挫折、裏切りや罵声から、どれほどの祝福を受けているかに気づくことができます。
アメリカの南北戦争の時にケガをした南軍の1人の兵士がとある病院の壁に書いたと言われる詩があります。
大きなことを成し遂げるために力を与えて欲しいと神に求めたのに
謙虚を学ぶようにと弱さを授かった。
偉大なことができるように健康を求めたのに、
より良きことをするようにと病気をたまわった幸せになろうと富を求めたのに、
賢明であるようにと貧困を授かった
世の人々の賞賛を得ようとして成功を求めたのに、
得意にならないようにと失敗を授かった
人生を楽しもうとしてあらゆるものを求めたのに、
あらゆることを喜べるようにと命を授かった
求められたものはひとつとして与えられなかったが、
願いはすべて聞き届けられた
神の意にそわぬものであるにもかかわらず、
心の中に言い表せない祈りはすべて叶えられた
私はあらゆる人の中で 最も豊かに祝福されたのだ
年齢を重ね、心が成長して大切にしたい存在が増えるにしたがって、遭遇する向かい風も強くなっていきます。
「どうして自分が・・・」と思ってしまうこともあるでしょう。
そんな時に、この「とある無名兵士の詩」を思い出して、失ったものではなく与えられているものに気づいていけるような人でありたいと思います。