スタッフブログ

結論の飛躍

こんにちは。カウンセラーの足立です。

自分を苦しめやすい考え方の一つである「結論の飛躍」についてお話ししたいと思います。

結論の飛躍とは、限られた情報や経験に基づいて、飛躍的な結論に達してしまう思考の癖です。
このような思考のパターンは、私たちの日常生活においてよく見られますが、気付かないうちに自分自身を苦しめる原因にもなります。

例えば、プレゼンテーションで失敗した経験から、「自分は人前で話すのが苦手だ」と思い込んでしまうことがあります。
あるいは、恋人に一度約束を破られた経験から、「彼(彼女)は私のことを大切にしていない」と結論づけてしまうこともあります。
このように、ちょっとした出来事や感情に基づいて、極端な結論に達してしまうのです。

結論の飛躍は、現実を正確に見ることを妨げ、自分自身や他人に対して不公平な評価をする原因になります。
この思考の癖は、私たちの自己評価を低くし、対人関係においても誤解や不信感を生むことが多いです。

まずは、自分が結論の飛躍をしていないかどうかを自覚することが大切になります。
特に以下のようなフレーズに注意してみてください。

「だから、きっと…」
「つまり、私は…」
「結局、彼(彼女)は…」
これらのフレーズを使っているときは、自分に「本当にそうなのか?」と問いかけてみてください。
例えば、「プレゼンテーションで失敗した、だから私は人前で話すのが苦手だ」と思ったときに、「本当にそうなのか?他に成功した経験はないか?」と自分に聞いてみることで、現実を客観的に見ることができます。

結論の飛躍は、私たちの日常生活において無意識に行っている思考の癖です。
しかし、それに気付いて自分自身に問いかけることで、生きづらさを軽減することができます。
自分を苦しめる考え方から解放され、より豊かで充実した生活を送るために、結論の飛躍に気を付けてみてください。

今日も一日、自分自身に優しく、前向きな気持ちで過ごしましょう。