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セルフモニタリング

こんにちは、カウンセラーの佐藤です。

 

近年【癒し】をや【健康】 ブームを感じるほど

 

マッサージやオーガニックショップをよく目にするようになりました。

 

より心身共に健康でいたいと思う人が増えているのだと思います。

 

その背景には、生活の中で感じる日々のストレスが切り離す事が出来ないものになり、それにどう対処するかが悩みの種になっている事もあるでしょう。

 

今回は、ストレスを緩和するために大切な【セルフモニタリング】について紹介していきたいと思います。

 

心理学で言う「認知行動療法」のプロセスに入る内容とも言えるかもしれません。

 

イライラ・ストレスに感じる出来事や困っている出来事を一つ思い浮かべてください。

 

その内容を紙に落としていきます。

 

例えば、職場の後輩との関係性に悩んでいるとします。

 

悩みは具体的であればあるほど良いので、詳細まで書きます。

 

教育係を任されたAさんが後輩のBさんへの指導方法に悩んでいるとします。

Aさんは、新人のBさんに電話を取るように言ったが、一度もBさんは出ようとしない。

 

注意をしようと思うがBさんは新人の中でも愚痴っぽいところがあって中々受けっとってもらえそうにないのでAさんは、見て見ぬふりをしている。Aさんは見かねて毎回自分が電話に出ている。そのことがストレスに感じ、Bさんを見るたびにイライラする。

 

という事例としましょう。

大きくこのストレスの事象を4つに分けていきます。

 

①どのような考え・思考が浮かんでいるか?

②どのような気持ち・感情になるか?

③身体にはどんな反応が起こるか?

④どんな行動をとっているか?

 

Aさんが記載してみるとこのようになりました。

 

①どのような考え・思考が浮かんでいるか?

→Bさん教えずらい、私は教育係には向いていない、Bさんとの接点を減らしたい、上司は何も気づいてくれない、Bさんはきっと私の事も愚痴を言っているのだろう、上司からの評価が気になる、Bさんと顏を合わせたくないな、Bさんが怖い、教育係は面倒だ、教育係が自分に務まるか不安だ。

②どのような気持ち・感情になるか?

→焦り、不安、怒り、悲壮感

③身体にはどんな反応が起こるか?

→心拍数が上がる、手汗がでる、身体がこわばる、瞬きが増える、声が小さくなる

④どんな行動をとっているか?

→目を合わせない、距離をとる、自分が電話を取る

 

こうして整理してみるだけでもイライラの元が何かがはっきりしてきます。

他の事象でやってみても意外にも

④とりがちな行動

①捉え方

が同じであったり自分のパターン(癖)が見えてきたりするかもしれません。

 

また、悪循環のループに入る元が明確になったりするかもしれません。

 

どこを解決していくとより自身が楽になってくのかのヒントが隠されているかもしれません。

 

セルフモニタリングで紙に書きだして整理をすることは、自分の内側で起きている事を外に出す事になります。

ストレスを感じている現象を客観視できて、ストレスと距離をとった上で物事を捉える事ができます。

 

中には自分の癖に気づけて笑えて来ました、なんて方もいるくらいです。

 

自分の癖に自ら気づけることからが解決の一歩になるかと思います。

 

ストレスとうまく付き合い、自分を生きやすくするきっかけにしてみていただければと思います。