リラックス効果だけじゃない?!深く傷ついた心を癒して現実が変わる「涙活」の効果
こんにちは!
カウンセラーの鈴木翔です。
「涙活(るいかつ)」という言葉はご存知ですか?
最近「○活」というのが流行っていますよね。
婚活や恋活、友活、終活、、、そして涙活。
この言葉を聞いた時は「ついに感情にまでおよんだか・・・」と笑っちゃいました。
ですが私自身が救われたのはこの「涙活」だったのです。
Wikipediaには
涙活とは意識的に泣くことでストレス解消を図る活動のことである。
涙を流すことにより、人間の自律神経は緊張や興奮を促す交感神経が優位な状態から、リラックスや安静を促す副交感神経が優位な状態に切り替わる。涙活は、この仕組みを利用したストレス解消法とされている。
ストレス解消に効果があるのは、悲しみや感動などによる情動の涙。なお目を潤すための基礎分泌の涙や、タマネギを切った際に出る角膜保護の涙には、ストレス解消効果はない。こうした涙の効果に注目が集まり、泣ける映画や朗読を聞いて意識的に涙を流す涙活イベントも各地で開催されている。
とあります。
情動の涙を流すことでリラックス効果が得られるということですね。
情動の涙には、リラックス効果以外にも心の傷を癒す効果があります。
傷を負った出来事を心の中で再体験し泣くことで、感情が解放され「過去の記憶」と「現実」が区別されます。
これはトラウマが癒されるプロセスと言われています。
涙活のパワーは私自身が実際に体験したのでよくわかります。
私は30代半ばまで、人と深く関わっていくことを避けていました。
仲良くなっても実は裏で悪く言われているんじゃないかと疑っていたんですね。
自分から心をオープンにしたら後で傷つくんじゃないかと恐れていたのです。
というのも小学校時代の痛い体験があったからです。
私は小学校時代にとても仲の良く毎日のように遊んでた5人組の友達グループにいました。
しかしある日、彼らから突然いじめられたのです。
小学校の頃はよくある話でそのいじめもすぐおさまりましたが・・・
いじめられたと思っているのは私だけで、友達の方はただいじっていただけだったのかもしれません。
しかし私の中ではその体験が深く残り非常に傷つきました。
それを境に、人と仲良くなったとしても一定以上近づくのが怖くなりました。
自分でもそれに気づいていたので変われたらいいなと思っていましたが、正直これが自分だし変われないよなと諦めモードでしたね。
そんななか「涙活は心の傷を癒してくれるよ」という話を聞きます。
特に映画がいいらしいと聞き、映画で泣いたことがほとんどなかったのですが、せっかく勧められたので試しにTSUTAYAで家族愛や友情を描いた映画を数本借りました。
全くの想定外に1本目から号泣。。。
何を観たかはここでは言えませんが、そこには変わろうとする主人公を無条件で応援して見守る友人たちが描かれていました。
あぁ、自分はこんな友人が欲しかったんだな、理解されたかったんだなと、心が揺さぶられました。
涙が止まらず映画が終わった後も余韻で泣き続けてしまいました。
すぐに人と親密になることへの恐れがなくなったわけではありません。
ですがそれ以来自分でその恐れに気づけるようになりました。
そして「昔傷ついた経験はあるけど、目の前の人は違う人で自分を傷つける人とは限らない」と思えるようになり、少しずつ人と打ち解けられるようになっていきました。
数年前の涙活があったからこそ、今の私があると言えます。
今では月に10本以上映画を観るほど映画好きにもなりました。
涙活は映画を観ることとは限りません。
小説やアニメとかでもいいでしょう。
舞台やオーケストラなども心を動かされますね。
何か心が晴れないとき、スッキリしないとき、思い通りに進まない感じがするときなど、思い切って時間をとって涙活してみることをお勧めします^_^